2010年 06月 13日
塩釜神社の坂を登り何処までも道なりに進む。 塩釜ガス体育館前十字路から浦霞ゴルフ場を右手に見て伊保石方面に向かう。 利府梨ケ丘と千賀の台とに分岐するので、右、千賀の台方面に向かう。途中、「伊保石公園」の看板が出て来るので左折すれば着く。伊保石公園の管理事務所左脇に鎮座している。 当然ここは海であった所で海面が下がったか隆起したに違いなく、今でも貝の化石が出て来ると言う。 この近くにある神社の石をご参考までに付記する。 伊保石公園から出て左折するが改めて道順を紹介する。 「本梅の宮神社ご神体巨石」及び「梅宮神社跨ぎ石」について・宮城県塩竈市梅の宮15−35 「本梅の宮神社」・住所:塩釜市伊保石342-1 塩釜ガス体育館前十字路から浦霞ゴルフ場を右手に見て伊保石方面に向かう。 利府梨ケ丘と千賀の台とに分岐するので、右、千賀の台方面に向かう。(ここまでは上の伊母石に行くのと同じ)途中「・・牧場・グランド」とか「・・公園」とかに曲がらず幹線道路を道なりに直進する。 ①、幹線道路を走ると左手の鉄塔脇を通過する。 ②、分岐から650mの突き当りY字路を右に曲がる。 ③、ほんの30m程行って左に曲がる。 ④、150mほど行くと目当ての鳥居の前に出るので右手の空地に駐車させて頂く。 拝殿の額には、「本梅の宮神社」と記されており、ご神体がこの巨石である。 全国の塩釜神社110社の総本山である当地塩釜神社には14の境外末社があるとされている。鎮座地は、「別当法蓮寺記」によると、青木、泰社、浮島、冠川、南宮、小刀、柏木、東宮、曲木、桂島、鼻節、赤沼、荒脛巾、の各明神と、この梅宮明神である。 北東の押さえに「本梅(もとうめ)の宮(みや)神社」が置かれていたのである。 さてこの「本梅の宮神社」は既述の通りであるが、江戸時代に移設された神社が「梅宮神社」(宮城県塩竈市梅の宮15−35)である。 ここは、「本梅の宮神社」から先程の塩釜ガス体育館前十字路まで戻り、左折し、この信号機を入れて3つ目の信号機(2つ目から直ぐ・細い坂道)を右折すると直ぐ二股に分かれるが(どちらかからも行ける。)その二股の間のこんもりとした林に梅宮神社はある。 梅宮神社は一度火災に会い、現在の拝殿本殿は江戸後期に再建されたものである。 さて、梅宮神社のご本社の梅宮大社(うめのみやたいしゃ)は、京都市右京区にある。 ≪・・・初めて酒を作って神々に献じた酒造の祖神である酒解神(さかとけのかみ。大山祇神)、およびその子供である酒解子神(さかとけごのかみ。木花咲耶姫命の夫の大若子神(おおわくごのかみ。瓊々杵尊)、孫の小若子神(こわくごのかみ。彦火火出見尊)を主祭神として本殿に祀る。檀林皇后が当社の砂を産屋に敷きつめて仁明天皇を産んだことから、子授け・安産の神としても信仰されるようになった・・・≫と言われる。 (梅宮大社より抜粋) 塩釜の「梅宮神社」はその分社である。従って梅宮大社同様、酒解神(さかとけのかみ)および酒解子神(さかとけごのかみ)が祀られている。 ちなみに、造酒と安産の守護神である事が、塩釜には酒造会社が多い事から因縁がありそうであるが直接的なつながりは考えられない。酒造の神は一般に松尾大社が全国的に有名である。 梅宮神社拝殿脇には「跨ぎ石」が有り、その石を跨ぐと、子宝と安産に恵まれるとあって、知る人ぞ知る穴場の様相である。此れも、檀林皇后が仁明天皇を産んだことから、この神社にも「跨ぎ石」が置かれ、子授け・安産の神としても信仰されるようになったものである。 元々、この「跨ぎ石」と「長い男石」が陰陽石として、対になっていたものであるが、いつの間にか陽石は持ち去られてしまったものである。陰石の「跨ぎ石」だけが残り、現在の榊原久康宮司の先代が囲いをつけて祀ったものである。(…榊原宮司さんによる。) 大きさは丁度跨ぐに良い丸い自然石である。丸い石は「丸石信仰」から来たもので全国に見受けられる。鶏は古くから時を告げる神聖な鳥として、また神の使いの鳥として扱われた経緯がある。 鶏の卵から雛がかえる!生命の丸い卵⇒子が産まれる!事から丸石が信仰されたものである。ゆえに子授け・安産の神等と崇められるのは当然のことと思われる。 蛇足であるが、古事記を編纂した武内宿禰が丸石から生まれたと言う伝説もある。 巨石巨岩などは古代から畏敬の念を以て崇められていた。 以上 蛇足追記:この石を見ると、秋田県横手市平鹿地の「市神の石」を連想してしまう。 江戸時代の紀行民族家、菅江真澄はこの石の事を、「夜中に天から落ちてきた石のすさまじい大音響が村中に響き渡った伝承」を記録しているが、隕石などと知る時代ではなかったけれど、天から落ちて来た石という事で大事に保存されて来たものである。 梅宮神社の跨ぎ石もこれと似ていて仕方ないのである。福島二本松にも「天からの石」が茄子石として祀られている。大きさは一寸小振りで有るが受ける印象は同じである。そうだとすると面白いのだが!関係ないかな~~~~~! 二本松木幡の『茄子石』 その辺の漬物石と思うなかれ!れっきとした『茄子石』と言う此処の地名の由来となった石であるぞよ!
by yo-hamada
| 2010-06-13 09:32
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